IGORグループ
IGOR Gorgonzolaでは、未来の世代に自信を持って伝えていく重要な価値である、伝統的なチーズ製法のノウハウを大切に守っています。
そのため工場を拡張する間に、この地域でゴルゴンゾーラ製造の長年の実績を持つ歴史的な3つのチーズ会社を買収しました。クリン、パル、バラリーニの買収により、IGORは慎重に製造し選別したトップランクのチーズ、グラン・リゼルバ・レオナルディの製造に注力することによって高級品の取り扱いへとシフトしていきました。
パル
歴史あるチーズ工場のパルは、イタリアで最も環境に優しい渓谷ヴァルセシア・ヴァレーにあるプラート・セージア(ノヴァーラ)で、1933年に創業しました。
2014年、IGORはフランコ・パルトゥリニエーリが経営する歴史的チーズ工場を買収しました。パルトゥリニエーリは、顧客や消費者に、ゴルゴンゾーラチーズの中でも最高級品のグラン・リゼルバ・レオナルディを提供することを目標に掲げて、優れた品質のゴルゴンゾーラチーズを製造してきました。
それぞれのチーズがアイデンティティを持ち豊かな歴史、伝統、味を提供するため、多くの製造工程は現在でも昔と変わらず手作業で行われ、それが比類のない独自性を作り出しています。その歴史は、モンテローザ近くで穏やかに流れるセージア川によってチーズの熟成時間が特徴づけられている、香りのよい山の牧草地から生まれました。
現在は、IGORグループPDOチーズの機関製品であるグラン・リゼルバ・レオナルディゴルゴンゾーラを1日に約300個製造しています。
クリン
クリンは、関連会社が製造した牛乳の収集と貯蔵を目的に、土地信託「Cooperativa Agricola Produttori Latte Indenne Novara」として1967年に創業し、その後カザリーノにある新しいチーズ工場でゴルゴンゾーラチーズを製造するようになりました。
創業当初から海外市場への販売戦略をとっていたクリンは、ピカンテ(辛い)ゴルゴンゾーラチーズをイギリスと米国へ初めて輸出した会社の1つになりました。 その優れた成功は、牛乳のトレーサビリティ、高品質の製品、最新鋭の酪農工場、そして工場で働く人々の高い技術によって達成されました。 これらの要素がすべて融合し、クリンは酪農業界におけるパイオニアの1社となりました。
現在、このチーズ工場では1日に約800個の高品質なドルチェおよびピカンテ(辛い)ゴルゴンゾーラPDOチーズを製造しています。
クリンはIGORの完全子会社です。 しかしその従業員は、現在も変わらず歴史の長い酪農家が率いています。 同時に、世界への輸出を大幅に強化しています。
バラリーニ
バラリーニSpAは、1954年にゴルゴンゾーラPDOの熟成とパッケージングに特化した会社としてジャンニ・バラリーニが創業し、すぐにこのチーズの主要な国際市場サプライヤの一社に成長しました。 画期的な包装システムと高品質な製品のおかげで、バラリーニは海外市場で長年にわたり存在感を確立することができました。
その成功の秘訣は、時間をかけた丁寧な熟成プロセスにあり、バラリーニ・ゴルゴンゾーラは、高品質な製品として世界中の食材メーカーにその名を知られています。
2003年から2005年にかけて、同社はリストラを行いました。 2006年、IGORグループが同社を買収しました。 この買収はレオナルディ家が強く熱望したものでした。品質と伝統的なチーズ製法を守りながら海外市場での存在感を高めるためには、またとないチャンスだと考えたからです。